Sony Pictures Online Top Joy
space コロンビア・ピクチャーズ space コロンビア映画は今年75周年を迎えました。

コロンビア・ピクチャーズの歩み

(第3部)1990年代〜


新生−ソニー・ピクチャーズの誕生

幾多の屈折を経て、1989年明け、コロンビア・ピクチャーズ・エンターテインメント,Inc.はソニーグループの一員になり、その会長に ピーター・グーバー を迎えた。そして、製作部門としてその中にコロンビア映画とトライ・スター映画を完全に抱える形をとった。それに加えて、オライオン・ピクチャーズの作品の劇場配給をも受託することになった。

1988年よりトライ・スターはアメリカ市場でカロルコ作品 「ランボー3」 (1988)、 「トータル・リコール」 (1990)、 「ターミネーター2」 (1991)、 「氷の微笑」 (1992)、 「リバー・ランズ・スルー・イット」 (1992)、 「クリフハンガー」 (1993)など配給して売り上げに寄与した。

1991年末、オライオン映画が製作を中止したため、その強力なヒット作 「ロボコップ」 (1987)、 「アダムス・ファミリー」 (1991)、アカデミー作品賞 「羊たちの沈黙」 (1991)をライブラリーに加えた。

1989年、コロンビア・ピクチャーズ・エンタテインメントはソニーグループに加わってソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)となり、 「バットマン」 「レインマン」 を作ったカリスマ的な ピーター・グーバー、ジョン・ピーターズ のプロダクションをワーナー・ブラザーズから招き、2人をトップの座に迎えた。コロンビア映画とトライ・スター映画2社がそれぞれ製作と配給を行い、車の両輪として両立する形は変わらない。「超一流の映画を作るには超一流の人材が必要だ」とするグーバーは脚本家、俳優、監督に破格のギャラを支払い、浪費を重ねたため業績は低迷する結果になり、ピーターズが1991年に、グーバーが1994年に辞任した。

ジュリア・ロバーツら5人の医学生が自分の心臓を停止させる衝撃の実験 「フラットライナーズ」 (1990)、30年も眠りつづけた男( ロバート・デ・ニーロ )が脳神経科医( ロビン・ウィリアムズ )の力で奇跡的に回復する 「レナードの朝」 (1990)、少女のさわやかな初恋 「マイ・ガール」 (1991)などのコロンビア作品が話題を集めた。

SPEは1991年、MGMカルバー・シティ・スタジオを入手して30年ぶりに自前のスタジオをもち、バーバンクから引越し、老朽化した設備を近代化した。

バグジー フック 1991年トライ・スターTri−starは社名をトライスターTristarに変更した。 ウォーレン・ベイティ 製作・監督・主演のラスベガスを築き上げた男のパワフルな物語 「バグジー」 (1991)、 ロビン・ウィリアムズ、ジュリア・ロバーツ が主演する スティーブン・スピルバーグ 監督のピーター・パン後日物語 「フック」 (1991)を提供した。

同年、日本では劇場配給の コロンビア トライ・スター映画 RCAコロンビア・ピクチャーズ・ビデオ 日本国際エンタープライズ の3社3部門を ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(ジャパン) に統括し、それまで使用していたコロムビアの表記をコロンビアに変更した。

戦争中にスター選手が戦場へ行ったため、大リーグのオーナーたちが結成した全米女性大リーグ 「プリティ・リーグ」 (1992)。軍事法廷劇 「ア・フュー・グットメン」 (1992)では トム・クルーズ デミ・ムーア ジャック・ニコルソン が演技の火花を散らした。

アーノルド・シュワルツェネッガー の遊び心いっぱい、全編がアクションの連続 「ラスト・アクソション・ヒーロー」 (1993)と、自分の命と引き替えに大統領を警護する クリント・イーストウッド 主演の 「ザ・シークレット・サービス」 (1993)、大物スターが実力を見せた。 ダニエル・デイ・ルイス ミシェル・ファイファー ウィノナ・ライダー と人気者を揃えたニューヨーク社交界ドラマ 「エイジ・オブ・イノセンス」 (1993)では、 マーティン・スコセッシ 監督が密度の高い、目も覚める贅を尽くした大作。

ジェロニモ 「ジェロニモ」 (1993)はインディアンの伝説的リーダーであるアパッチ族長の実像。4人姉妹の少女時代のきらめきを愛情豊かな感情で現代によみがえらせた 「若草物語」 (1994)では ウィノナ・ライダー が魅惑たぷり。主要スタッフを女性で固める。

また、怪奇の古典を現代感覚で見つめ直した3部作を送り出した。 フランシス・フォード・コッポラ が壮大なスケールの吸血鬼伝説に新しい映画技法を駆使した中世絵巻 「ドラキュラ」 (1992)。 ゲイリー・オールドマン キアヌ・リーブス ウィノナ・ライダー の濃厚な官能と鮮血をまぶした。 「ウルフ」 (1994)ではリアリティたっぷりの狼男がハリウッドきっての一匹狼 ジャック・ニコルソン の怪演で現代によみがえった。以上コロンビア作品。

コッポラが製作、 ケネス・ブラナー が監督・主演した 「フランケンシュタイン」 (1994)では、 ロバート・デ・ニーロ がモンスターを血の通った生命創造物として演じ、人間の愛憎に迫った。亡き妻を想う心情を切々と訴える男 トム・ハンクス に女性観客が涙した 「めぐり逢えたら」 (1993)は、ラジオが結ぶ縁で女性記者 (メグ・ライアン) とめぐり逢う。そのハンクスは 「フィラデルフィア」 (1993)でエイズに冒された弁護士を演じてアカデミー主演男優賞を受けた。以上、トライスター作品。

1994年、グーバーが辞任して、本格的な巻き返しがはじまった。別々だったコロンビアとトライ・スターのマーケティング部門を統合し、配給機構はソニー・ピクチャーズと一括呼称するようになった。ハリウッド史上最年少、33歳の リサ・ヘンソン がコロンビア映画社長に就任、若返りと活性化をはかった。彼女はワーナー・ブラザース製作担当副社長時代に 「リーサル・ウェポン」 「フリー・ウィリー」 両シリーズを当てた実績がある。 ストックされていたオライオン作品 「ブルースカイ」 (1991)を1994年に配給、 ジェシカ・ラング は1994年度アカデミー主演女優賞を獲得した。

出資、製作し、委託を受けた新作映画の配給地域分担、世界的な買い付けシステムの多様化にともない、 「ショーシャンクの空に」 (1994)、 「レオン」 (1994)、 「不滅の恋/ベートーヴェン」 (1994)などをコロンビアが、 「ザ・ファン」 (1996)をトライスターがアメリカ市場に配給した。

ソニーとソニー・ピクチャーズが1993年に開発した新しい SDDS(ソニー・ダイナミック・デジタル・サウンド)システム は、ポジ・プリントの両端にデジタル10トラックを記録し、とくにデジタル補完 に優れた特徴をもつ。先行したドルビーSRデジタル、CD−ROMを必要とするDTSを追撃して世界市場にシェアを拡大し、主導権をにぎりつつある。1本のプリントに ドルビーSRデジタル DTS との併用も可能。1995年度アカデミー科学技術賞を受賞した。



輝かしいチャンピオンの座へ

バッド・ボーイズ デビル 1996年、 ジョン・キャリー をSPE社長に招いて人事を刷新した。ワーナー・ブラザース社長を10年つとめたのち、 「ゴールデン・アイ」 などでユナイテッド・アーチスツ建て直しに成功した人物である。

サンドラ・ブロック 主演の個人データがすべて消去される 「ザ・インターネット」 (1995)はネットの危険と盲点を突く。セキュリティ・システムの裏をかき、白人と黒人の乳兄弟は駅の売り上げを集めて運ぶ深夜の地下鉄 「マネー・トレイン」 (1995)ジャックを狙う。ブラック・スパイスをきかせたハミ出し黒人刑事コンビ 「バッド・ボーイズ」 (1995)はスタイリッシュな映像。"世界一ホットな男" アントニオ・バンデラス はワイルドに燃えて 「デスペラード」 (1995)では復讐のショー・タイムを展開した。

エマ・トンプソン (アカデミー脚色賞受賞)と ケイト・ウィンスレット 主演 「いつか晴れた空に」 (1995)は緑濃いイングランドの荘園に住む3人姉妹の物語、東洋の監督 アン・リー が英国の風土と恋愛感情をキメ細かく料理した。シングル・マザー( デミ・ムーア )は"陪審員"を引き受けて口を封じられる 「陪審員」 (1996)。 「デビル」 (1996)は目的のために信念を貫く IRAのテロリスト、 ブラッド・ピット に律儀な警察官 ハリソン・フォード が友情を結ぶ。以上コロンビア作品。

ジュマンジ スターたちが、魅惑をくりひろげる。大自然に生きる ブラッド・ピット の果てしなき想いが大地を駆け抜ける 「レジェンド・オブ・フォール」 (1995)。女ガンマンの勇姿 シャロン・ストーン が早撃ちの若者 レオナルド・デカプリオ と相対する 「クイック&デッド」 (1995)。 ロビン・ウィリアムズ がサイコロを振ると、CGとアニマトロニクスが創造した本物以上にリアルな猛獣が人間に襲いかかる 「ジュマンジ」 (1995)は、象が車を踏み潰すCMで驚かせて話題を増幅して大ヒットした。

華やかな人気選手を影で支配するスポーツ・エージェントの舞台裏 「ザ・エージェント」 (1996)は トム・クルーズ が主演、 キューバ・グディング,Jr. はアカデミー助演男優賞に輝いた。輝くばかりに美しい ジュリア・ロバーツ 「ベスト・フレンズ・ウェディング」 (1997)は、忘れられない男友達がほかの女性と結婚すると聞いて許せない。以上トライスター作品。

1997年のSPEはアメリカ映画市場でメガ・ヒットを続出、興収シェア20%以上を獲得してチャンピオンの座についた。地球上にウヨウヨいるエイリアンを取り締まるSFXエンタテインメント 「メン・イン・ブラック」 (1997)は、 トミー・リー・ジョーンズ ウィル・スミス の絶妙なチームワークで1997年全米No.1大ヒット。日本でも正月興行で 「タイタニック」 につぐ大ヒットを記録した。以上コロンビア作品。

人間嫌いの毒舌作家とお人好しのシングル・ウーマンの皮肉を込めた 「恋愛小説家」 (トライスター1997)は ジャック・ニコルソン ヘレン・ハント がアカデミー主演男女優賞をW受賞した。 「エアフォース・ワン」 (1997)、 「フィフス・エレメント」 (1997)をコロンビアが、 「スターシップ・トゥルーパーズ」 (1997)、 「フェイク」 (1997)、 「セブン・イヤーズ・チベット」 (1997)、 「ゴジラ」 (1998)をトライスターがアメリカ市場に配給した。

現在トライスターの製作部門をコロンビアに統合して一本化する方向に進んでいる。

DNA人間を適正とする近未来で自然分娩で生まれた不適正人間、 イーサン・ホーク が宇宙に旅立つ 「ガタカ」 (1998)、スピルバーグが伝説のスーパーヒーロを、 アントニオ・バンデラス 主演で映画化した 「マスク・オブ・ゾロ」 (1998)、 チョウ・ユンファ がハリウッドに進出して ミラ・ソルビーノ と共演した 「リプレイスメント・キラー」 (1998)のように、話題作を提供しつづけている。



大いなる未来への展望

1999年以降のラインアップの一部をご紹介しよう。

ジュリア・ロバーツ と先妻 スーザン・サランドン 、他人同様だったふたりの感動のドラマ 「グッドナイト・ムーン」 、文学史上に名高い主人公ジャン・バルジャンに リーアム・ニーソン が挑む 「レ・ミゼラブル」 ケビン・ベーコン マット・ディロン のサスペンス 「ワイルド・シングス」 ニコラス・ケイジ 主演のサイコ・サスペンス 「8mm」 、香港系ハリウッド・アクション 「ビッグ・ヒット」 など強力な話題作が並ぶ。 ハリソン・フォード クリスティン・スコット・トーマス の顔合わせ 「RANDOM HEARTS」 は往年の名作 「心の旅路」 のリメークである。

「バッド・ボーイズ2」 「ジュマンジ2」 「メン・イン・ブラック2」 はヒット作期待のパート2。

スピルバーグの監督最新作 「さゆり」 は日本を舞台にした流転の愛の物語、 オカモト・リカ マギー・チャン 主演で撮影開始。

―――コロンビアは輝かしい未来に向かって前進する。


バックナンバーへ

(c)Copyright 1999 Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc. All rightsreserved.