17歳のカルテのホームへ
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ストーリー
スザンナ(ウィノナ・ライダー)には自分の気持ちがわからなかった。4日前、彼女はアスピリン1瓶とウォッカ1本を飲んで病院にかつぎ込まれた。自殺するつもりではなかった。何かにいらだっていた。何かが不安だった。パーティのことしか頭にない父。すぐに泣く母。世の中が見えてしまって、妙に悲しかった。高校で大学に進学しないのは自分だけ。作家になるつもりだったが、両親には理解してもらえなかった。

父の友人である医師は、スザンナが周囲の人間を傷つけているという。そして、両親の了解のもと、クレイムア病院に送られる。出迎えたのは看護婦のヴァレリー(ウーピー・ゴールドバーグ)。入院同意書にサインしたスザンナは、“自らの意志”によってこの世界へと足を踏み入れた。

初めて見た患者は、顔に火傷の痕を負ったポリー(エリザベス・モス)。両親からアトピーの原因である犬を捨てるように言われた彼女は、顔の発疹部分にガソリンをかけたのだという。ルームメイトは病理性虚言症のジョージーナ(クレア・デュバル)。そして、2週間ぶりに保護されて病院に戻ってきたリサ(アンジェリーナ・ジョリー)は、反抗的でエキセントリックな脱走の常習者。いつも個室のドアに“進入禁止”の張り紙をしているデイジー(ブリタニー・マーフィ)は甘やかされた“パパっ子”で、ローストチキンしか食べられず、下剤が何よりの好物だった。

病院では強制的に睡眠薬を飲まされた。部屋は数分おきに安全確認のためにチェックされ、入浴のときにすら監視がつく。スザンナの心には怯えと絶望が広がっていった。彼女は精神科医ポッツ博士(ジェフリー・タンバー)との初めての面談で、ボーイフレンドのトビー(ジャレッド・レト)がベトナム戦争に徴兵されることが心配だと訴える。けれど、なぜ自分がここにいるのか、彼女にはわからない。ただ、家に帰ったところで何も変わらないこともわかっている。

リサはこの病棟のリーダー格だった。スザンナは薬を口の中に隠す方法を教わり、彼女が召集した真夜中のパーティで自分のカルテを盗み見た。“気分不安定、目標不明確、衝動的、カジュアル・セックス、自傷行為、反社会性と悲観的態度……”。最終的に博士が下した病名は、<境界性人格障害>というものだった。

ある日、スザンナたちは看護婦に引率されて町へと出かけた。アイスクリーム・パーラーに入ったとき、一人の中年女性がスザンナに近づき「一生入院しててね」と吐き捨てるように言う。彼女は、以前スザンナが求められるまま肉体関係を持った父の友人である大学教授の夫人だった。リサが先頭に立って、彼女らはこの夫人を撃退す。

翌日、デイジーが退院していった。テレビではキング牧師暗殺のニュースが流れていた。スザンナがクレイムアに来てから1年がたとうとしていた。その日、トビーが面会にやってくる。すぐに彼を部屋に招き入れて抱き合うスザンナ。二人だけの時間を作ってやるために、看護婦の部屋チェックを邪魔するリサ。1週間後にベトナム出征を控えたトビーは、スザンナに愛を告白しカナダへの逃避行に誘った。しかし、スザンナは踏み切れない。彼女にとってリサやポリーやジョージーナはかけがえのない友人になっていた……。


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