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2008年6月18日
『クライマーズ・ハイ』記者会見レポート!キャストが体験した、自身のクライマーズ・ハイとは?

クライマーズ・ハイ
世界最大で最悪の単独航空機事故―520人の犠牲者を出した1985年の日航機墜落事故を、当時地元紙の社会部記者として取材した作家・横山秀夫(「半落ち」)が自らの壮絶な体験を書き上げた渾身作「クライマーズ・ハイ」。その大ベストセラーを原田眞人監督がついに映画化。 7/5(土)の公開を前に、6/17(火)会見が行われました。 会見には、堤真一さん、堺雅人さん、尾野真千子さん、原田眞人監督が登壇。それぞれが体験した「クライマーズ・ハイ*」をパネルに表し、詳しく語っていただきました。

※「クライマーズ・ハイ」とは・・・登山時に興奮状態が極限まで達し、高さへの恐怖感が麻痺してしまう状態

堤真一さん >>地元の新聞社で、大事故の全権デスクに任命された主人公悠木和雅役

「悠木という役は孤独・弧高というイメージ。普段は撮影の合間によく周りの方としゃべっているのですが、今回はほとんど無駄話をしなかったですね。そうやって集中していくタイプではないのですが、悠木という役がそうさせた気がします」

撮影中経験したクライマーズ・ハイ状況は??  『 撮影中 』

撮影中はなんでもなかったのに、撮影終了後、体がどどっと疲れて、何週間も何もする気が起きず、何も見たくないというくらいで。その時は、単に疲れているだけなのかなと思いましたが、いま思うと、ずっとあの撮影期間中がクライマーズ・ハイ状態だったのかなぁと。

堺雅人さん  >>現場に登ることができた正統派記者佐山達哉役

「佐山という役は、自分の父の世代。団塊の世代の彼らは、自分の仕事で世界と勝負をしていて、何の言い訳も解説もしない。その背中だけで魅力的。働く人のカッコイイ部分と悲しい部分が描かれた作品です」

撮影中経験したクライマーズ・ハイ状況は?? 『 下山時の格好 』

墜落現場から帰ってきたシーンを撮るのに、ホテルで撮影の準備をして、ズタボロの格好で街の大きな道路を渡って新聞社のセットのあるビルまで移動したのですが、すれ違う歩行者やドライバーの方が「何が起きたんだ!?」っていう表情をされていて。そうするとこちらも都合よく、本当ははまだ何もしていないのに役柄同様一仕事終えたような気分になれて。実際に御巣鷹山から戻られた方は、汗でネクタイが固まって外れないほどだったそうです。衣装さんとメイクさんのおかげで、他力本願ですみませんが、ハイになれました。

尾野真千子さん  >>スクープに燃えるキーパーソン玉置千鶴子役

「演じた千鶴子は、男の中で働き、男に負けず身なりも気にせず、悠木についていく男らしい魅力。この時代の記者は、携帯もPCも無い、足で稼ぐ姿が魅力的だと思いました」

撮影中経験したクライマーズ・ハイ状況は?? 『 現場に入った瞬間 』

自ら台詞を噛んで、クライマーズ・ハイの状態を作っていました。
非常に緊迫した現場だったので、常に私は、監督の前でも、共演した方々の前でも、クライマーズ・ハイでした。

原田監督 

「自分としては原作以上に遺族について膨らませたかったが、横山さんから『あなたは"クライマーズ・ハイ"をやりたいのか?それとも"日航機事故" をやりたいのか?』と釘を刺されまして。考えてみると、横山さんは17年をかけてこの事件を自分の中で整理して、この形で原作を出した。本当に遺族の方に気を遣われている。そこを冒してしまってはいけないということが分かったので、もともと事故現場を悲惨に描くために遺体を出すというような考えはなかったが、それを踏まえて、遺体の描写に関しては、幻想的なシーンで処理するだけに限っています。最後は、横山さんと考え方が違いましたが、遺族の気持ちを考慮すると、再調査を望む声が多いだろうと。自分でリサーチしたなかでもそう思ったので、最後にテロップで入れさせてもらいました。5組の遺族の方々が作品をご覧になって、テロップについて『ありがとうございました』と言ってもらえたので、それは良かったなと思いました。」

撮影中経験したクライマーズ・ハイ状況は?? 『 墜落一報シーンの編集 』

墜落一報のシーンは、かなり入念に準備していましたが、やはり興奮して撮っていました。編集に入ったときも、まずこのシーンから始めて、とにかくこのシーンを自分の納得する形で収めないと、この映画がどうなるか分からないというのがあったので、かなりハイな状況で編集をしました。

8.12連絡会 日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故被災者家族の会 事務局長 美谷島邦子さんからのコメントを受けて・・・
「美谷島健くんの名前は、僕にとっての日航機墜落事故の原点です。乗客名簿に"美谷島健(9才)"と、たった一人の"美谷島"という苗字で、お父さんもお母さんもいないところで9才の子が亡くなったんだという衝撃はずっと引きずっていました。ですから、この映画は子を思う親の心、親を思う子の心、それをテーマに描いています。いま、美谷島さんのコメントにあったような気持ちに突き動かされてこの映画を作ったのだという感じがしています。これからも『クライマーズ・ハイ』を応援していただきたいと思います。ありがとうございます」


<STORY> 未曾有の一週間が 今、始まる。
群馬県、北関東新聞社。地元が現場となった、航空機事故の全権デスクに任命されたのは、組織から一線を画した遊軍記者・悠木和雅(堤真一)だった。モラルとは?真実とは?新聞は<命の重さ>を問えるのか?プレッシャーに押しつぶされながらも信念を通そうと必死にもがいた悠木が見たものは?これはあの暑かった夏をひときわ熱く駆け抜けた新聞記者たちによる濃密な日々の記録である。

Posted by a. MOVIE at 2008年6月18日 19:44