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2011年3月 7日
ジョニー・デップ来日!『ツーリスト』記者会見


3月3日(木)に東京 六本木で開かれた『ツーリスト』来日記者会見。マスコミのカメラ100台、テレビカメラ40台、総取材人数500人が待ち構える中、主演のジョニー・デップとフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が登壇しました。また、特別ゲストとして真矢みきさんが駆けつけ、花束を贈呈しました。この来日記者会見の模様をすべてご紹介します!
ツーリスト
監督:東京に戻って来れてエキサイティングな気持ちです。温かい歓迎をありがとうございます。以前、「善き人のためのソナタ」で来日した時も、プレスの皆様には大変良い記事を書いていただき、温かく迎えられました。昨日は国立博物館に行き、日本の文化にどっぷりとつかりました。ジョニーは8回目の来日と聞き、僕は2回目なので近いうちにその記録を抜きたいです。
ジョニー:皆さん、こんにちは。日本に戻ってくる時はいつも幸せな気持ちになります。いつもマジカルな体験です。ただ滞在が短すぎるのが残念です。日本の人々はやさしくて、僕が奇妙なことをやってもいつも受け入れてくださる、そういう度量があり、うれしいです。ありがとう。

記者:おニ人が「ツーリスト」という言葉に抱いている印象、想像する言葉は?また「ツーリスト」の主人公フランクが電子たばこやパジャマを持っていくように、お二人がプライベートで旅行に持っていくものとは?
監督:どこかで読んだのですが、「ツーリスト(観光客)」というのは、見たいものを見るために旅行する人、それに対して「トラベラー」というのは、旅で見て回ったものをそのまま見てとるというふうに書いてありました。この映画は皆さんが思い描いているのとは違います。色々な驚きが全編を通してあり、そのことを意識して作りました。
ましてジョニーやアンジーと一緒の映画撮影事体、驚きの連続です。私はジョニーの映画をたくさん見ていて、ジョニーがでている映画を通して彼とは30時間一緒に過ごしているのに、ジョニーのことが全然わかっていないと思いました。それだけ、ジョニーはいろんな面を持っていて、サプライズを見せてくれる人だと思います。今回の映画もサプライズがいっぱいあります。
いつも旅行に持っていくものは、昔の話ですが、子供の頃人形と遊ぶのが大好きで、でも男の子はタブーとされている中、どこに行くにもたくさんの人形を持っていったのです。ところが親に叱られ、一つだけならいいと言われて、いつも一番好きな人形を持っていったのを覚えています。
ジョニー:ツーリストという言葉から思い浮かぶのは、バミューダー・ショーツをはいたアメリカ人の観光客がパリについて、コカコーラをくれとか、いますぐポテトを持ってこいと命令口調でいうイメージですね(笑)。
僕が演じるフランクは少しそういう部分があります。彼は凝り固まったタイプですが、次第にどういう人物か、物語が進むうちにわかってきます。
旅行に行く時は、僕は一枚だけ金貨を持って行きます。何かの緊急事態のために、持っていないと、金歯を外すことになるかもしれないので(笑)。

ツーリスト記者:映画「ツーリスト」はどういう旅でしたか?
ジョニー:オファーが来た時、監督の映画「善き人のためのソナタ」を何度も見ていて、既に監督のファンでした。アンジェリーナ・ジョリーの映画も見ていて彼女のファンでもありました。今回演じる役が興味深いと思いました。まじめで、人間的で、普通の人間の役です。普通というものが含む奇妙な部分やおかしな部分をだせる役ということで、監督ともアンジェリーナとも非常に楽しんでやりました。

記者:ジョニー・デップさんは、いつも特徴のある役を演じますが、今回、普通の男を演じていかがでしたか?
ジョニー:監督とはフランクという役について、映画の前にたくさん話しました。フランクはハイパーノーマルな人、つまり超普通の人ですが、もしかしたら、普通の人というのはちょっと狂気めいたものを持っているかもしれないとか。そもそも普通というのは、誰が決めるものなんだ?何が基準なんだ?そういうことを二人でかなり話しました。フランクは、ウィスコンシン州出身の数学の普通の先生だけど、彼には変わったところもあり、例えば電子タバコに執着しています。今回の役で人間の普通さというのはどういうものかを追求しました。

記者:だましているのか、だまされているのか・・・という映画ですが、ジョニー・デップさんはだますほうが多い?だまされるほうが多い?
ジョニー:両方です。
記者:だまされて悲しい思い出は?
ジョニー:皆さんと同じく、だまされたこともあります。そこから教訓を学んだ。それは仕事にも人生につきものではないでしょうか?
記者:それはどんな教訓だったのですか?
ジョニー:「だまされないように」という教訓です(笑)。

ツーリスト記者:監督に質問です。先ほど、ジョニー・デップさんの起用によりサプライズがあったとのことですが、どんなサプライズですか?
監督:撮影中、ジョニーは常に即興をしていました。そういうことをする人だと分かっていたのですが、どの程度、どこまでやる人なのかは分かっていませんでした。本当に色々なことを試すので、もしNGバージョンを集めて映画を作ったら18歳はおろか、21歳クラスにしか見せられない作品になってしまったでしょう。毎回驚かされました。ジョニーは極端な役が多い俳優さんですが、どんな演技もできます。一番驚いたのは、この映画で非常に微妙な、パッと見ただけではわからない狂気を抱えた人を見事に演じたことです。殺人を犯した人の隣人に聞くときまって「あの人は普通の人だった」と言いますよね。ちょっとクレイジーになる可能性をもった普通の人の性格を、大げさでなく微妙に見せている。彼はマッド・ハッターやウィリー・ウォンカそしてエド・ウッドのような特徴的な役だけでなく、その「真逆」もできるということを、今回は見せてくれました。
ジョニーの演技についてもう一言。彼の演技は芸術的です。「ツーリスト」を娯楽作品と思って、芸術を期待しないで見に行った人も、たぶん驚かされると思います。ジョニーの役は派手な役ではなかったのですが、よく見ないとわからないような微妙な演技を、非常にすばらしい演技をしています。私の前作「善き人のためのソナタ」のような題材があれば、そこでも素晴らしい演技を見せてくれると思います。たんなる娯楽作品と思って見に行くと芸術の発見ができる。ジョニーとすばらしい経験ができました。

記者:アンジェリーナ・ジョリーとは初共演ですね。彼女の魅力は?
ジョニー:アンジェリーナは様々な側面を持った方ですし、言わずと知れた素晴らしく才能のある女優です。彼女はなんでも演じられると思います。今回共演して発見したのは、地に足がついてしっかりしていて、とても頭がいい、面白い面もあり、そしてショックを受けるぐらい素晴らしいお母さんでもあるということ。あれだけパパラッチに囲まれた生活でも冷静さを失わないクールな側面をもっています。僕が彼女のような生活をおくっていたら、何をしでかしたかわからない、今頃刑務所に入っているかもしれないな。色々なことをこなしていける素晴らしい女性であり、素敵なお母さんです。

記者:映画のフランクのようにジョニーが傷心旅行に行くとしたら、日本ではどこへ行きますか?
ジョニー:完璧な旅行というのは日本の文化を深く知るということだと思います。京都はまだ行ったことがないので、実現したいと思います。日本の古い文化に非常に興味があり、深く入り込みたいと思います。ということは、タイムトリップしないといけないかもしれない(笑)。
記者:日本で旅するとしたらどんな女性に出会いたい?
ジョニー:まず日本女性であること(笑)。しかも日本的な日本女性がいいです。タイムトラベルの話もしましたので、17世紀にいたような日本の女性。そういう心をもった方がいいです。

記者:この映画の撮影をきっかけにヴェネチアに家を購入したそうですが、その魅力は?また8回目の来日で楽しみにしていることは?
ジョニー:撮影で2~3カ月ヴェネチアに滞在して、素晴らしい街でした。噂では僕が家を買ったと言われているようですが、買えばよかったなと思います。いつかは買いたいです。他の人が僕のふりをして買ったのか、定かではありませんが、大好きな街です。
日本には8回、94年にジム・ジャームッシュと「デッドマン」で初来日してから、来ています。東京の思い出を常に持って帰り、素晴らしい人たちとの出会いもあり友達もたくさん作りました。常に魅力的なことを発見し、文化についても、色々な書籍など何かを学び、可能性も感じます。日本に来ることが私にとって楽しみでもあります。
記者:ぜひ、日本にも家をご購入ください。
ジョニー:売り出し中のいい物件あります?連絡ください(笑)。

記者:この映画のラブシーンについて、ご家族になんと話しましたか?
ジョニー:僕はこの映画を撮っていないと言いました。何も覚えてないし、アンジェリーナ?え、なんでしたっけ?もう、忘れました。僕が映画に存在していないので家族にも見せることができないし(笑)。いつか見るとは思うけど、その話題は避けました。

記者:この映画はどんな映画からインスパイアされたのか?「ツーリスト2」があれば日本でやる企画はないですか?
監督:「ツーリスト2」があれば、日本で撮影します。今、決まりました(笑)。
僕もジョニー、アンジー、プロデューサーのグラハム・キングも、観客へのラブレターとしてこの映画を作りました。各々が持っている最高のものをつぎこみ、美しく、やさしく、そして楽しいものを作ろうと思いました 。色々なインスピレーションを受けてつくりました。子供のころに好きだったものを入れ込みましたし。変に凝らない、カメラワークとか色へのこだわりとか、批評家好みを省き、シンプルなものを作ろうと。パリやヴェネチアを2人の美しい旅行者と観客が一緒に旅行しているような気分の映画を作りました。観客から微笑みがでるような映画をめざしました。

記者:昨日、空港でファンの子から「コアラのマーチ」をもらっていましたが、日本のお菓子のなかで一番好きなものは?
ジョニー:僕は昔からチョコレートが大好きです。チョコレート中毒。日本にはおいしいチョコレートがいっぱいありますので、どれが一番とか決められないです。
監督:チョコ中毒と同時におもちゃ中毒でもあるでしょ。この映画の撮影を開始した頃、ジョニーは日本から戻ってきたばかりで、私の娘たちにおもちゃをいっぱい買ってきてくれたんだ。だから彼とは永遠に盟友だよ。
ジョニー:キディランドが大好きで、いつも誰かに追い出されるまでいるんだよ。
記者:もうチョコを食べましたか?
ジョニー:食べたよ。またこの後も食べるよ(笑)。

<真矢みきさん 花束贈呈に登場>
ツーリスト
司会:一言ご挨拶を
監督:真矢みきさんには続編に出ていただこうと思います(笑)。
司会:映画の感想は?
真矢:とにかく初めての感覚でした。ロマンスから始まり、ミステリーへと入っていき、コメディ?と思い、またミステリーに戻り、そして大どんでん返しで、最後に究極のロマンスに戻りました。すばらしかったです。島国日本に育った私としては、陸続きのヨーロッパの美しさや、だんだん駅ごとに言語が変わっていく美しさも魅力的でした。汽車の揺れと一緒にフランクの心がエリーズに揺れていき、自然にヴェニスに着くのが魅力的だと思いました。
ジョニー:自分の作品をほめられるのはいい気分です。このように才能ある素敵な方に言われるのがうれしいです。
真矢:何が素晴らしいかって、これがジョニー・デップさん?と思えるぐらい、ジョニーさんが普通の男性を演じるのがすばらしい。もしかして、双子ですか?
ジョニー:今回は自分でも驚くぐらい普通でしたが、先ほど記者会見でも話しましたが、普通というのはどういうものか、普通の中にもちょっと奇妙な部分を微妙に出し、常に工夫しました。

ツーリスト』絶賛公開中! 

Posted by a. MOVIE at 2011年3月 7日 14:19