チュマル河のほとりで、ついに密猟グループを発見したパトロール隊は、凍てつく河に腰までつかりながら、密猟グループを追いつめていく。が、捕らえたのは、密猟者に雇われて毛皮の下処理などを行う農民の集まりだった。そのなかのひとりを拷問同然に痛めつけ、毛皮の隠し場所に案内させるパトロール隊員。結果、みつかったのは、マシンガンで仕留められた547頭におよぶ毛皮だった。そのほとんどが、繁殖期を迎えたメスのものだと知り、悲しみを深めるリータイ。捕まえた農民たちをトラックの荷台にのせた彼は、密猟の主犯を求め、さらに北へと追跡の旅を続ける。その間、農民たちのトラックに同乗したガイは、最年長の老人マーから、放牧で暮らしていけなくなった彼が、息子と共に毛皮加工の仕事に手を染めた経緯を聞かされる。この場所で起きていることのすべてが、生き残ることと直結しているのを理解するガイ。その夜、野営地で息を呑むほど美しい星空を目にした彼は、隊員たちが命懸けで守ろうとしているものが何なのかを垣間見た気がした。
夜が明けると、マーたちが逃亡したことが判明した。急いで追跡の任務についたパトロール隊員のひとりは、高地で疾走したために肺気腫にかかってしまう。マーたちを捕らえたあと、リータイは、肺気腫の隊員を町へ連れ帰り、医者に診せる任務をリウ(キィ・リャン)に託した。そのやりとりのなかで、「押収したチベットカモシカの毛皮を売り、治療費と追加物資の金を捻出しろ」というリータイの言葉を聞き、ショックを受けるガイ。さらに驚いたことに、リータイは、マーたちに、「食糧がないので、ここでお前たちを解放する。歩いて村へ帰れ」と命じた。「ぜったいに生きてたどりつけない」と言い張るマーに、「どちらに転んでも、それがお前たちの運命だ」と答えるリータイ。結局、とぼとぼと歩き出したマーたちを、リータイは、「仏のご加護を」という言葉と共に見送った。 |