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プロローグ

 中国が原始のままの姿で残されている広大な無人地帯ココシリ。海抜4700メートルの厳しい自然に抱かれたこの土地は、シャトゥーシュの元となるチベットカモシカの生息地として知られている。だが、20年のあいだに乱獲により、チベットカモシカの数は100万頭から1万頭に激減。密猟を取り締まる民間のマウンテン・パトロール隊は、武器も車も食糧も乏しいなか、密猟者との命懸けの戦いを強いられていた。

 そんなある日、隊員のひとりが密猟者に殺される事件が発生。その調査にやって来た記者のガイ(チャン・レイ)は、マウンテン・パトロールのリーダー、リータイ(デュオ・ブジエ)に取材を申し込む。最初はガイに猜疑の目を向けていたリータイだったが、「自分の記事がパトロール隊の活動の役に立つはずだ」というガイの言葉を聞いて、彼を仲間に加えることを承諾する。こうしてガイは、密猟者を追跡するリータイたちの旅に同行することになった。本部を出発したのは、1996年11月1日の深夜。隊員たちを送り出す家族の目に涙が浮かぶのを見て、不思議な思いを抱くガイ。彼はまだ知らなかった。その旅の先に、想像を絶する過酷な試練が待ち受けていることを。

2日目
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 前日、コートのインナーにチベットカモシカの毛を隠していた運び屋を捕らえたパトロール隊は、運び屋から罰金を徴収したのち、密猟の主犯を求めてトラックを先へ進める。一行が立ち寄ったのは、不凍泉で監視の任務についている隊員のキャンプ。つかの間の宴のあと、ガイは、人手と資金不足のために、キャンプの隊員がたったひとりで3年ものあいだ監視任務についていることを、リータイから聞かされる

3日目
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 パトロール隊は、ゾナイ湖畔に打ち捨てられた無数のチベットカモシカの死体を発見。その魂を天に返すために、亡骸を集めて荼毘に付した。

5日目 ページトップへ戻る

 ユク谷で、パトロール隊のトラックが銃撃される事件が起こり、運転手が死亡する。その先には、ガス欠になって打ち捨てられた密猟者のトラックが放置されていた。車内にチベットカモシカの毛の痕跡を認めたリータイは、主犯を必ず追いつめると心に誓う。

7日目 ページトップへ戻る

 チュマル河のほとりで、ついに密猟グループを発見したパトロール隊は、凍てつく河に腰までつかりながら、密猟グループを追いつめていく。が、捕らえたのは、密猟者に雇われて毛皮の下処理などを行う農民の集まりだった。そのなかのひとりを拷問同然に痛めつけ、毛皮の隠し場所に案内させるパトロール隊員。結果、みつかったのは、マシンガンで仕留められた547頭におよぶ毛皮だった。そのほとんどが、繁殖期を迎えたメスのものだと知り、悲しみを深めるリータイ。捕まえた農民たちをトラックの荷台にのせた彼は、密猟の主犯を求め、さらに北へと追跡の旅を続ける。その間、農民たちのトラックに同乗したガイは、最年長の老人マーから、放牧で暮らしていけなくなった彼が、息子と共に毛皮加工の仕事に手を染めた経緯を聞かされる。この場所で起きていることのすべてが、生き残ることと直結しているのを理解するガイ。その夜、野営地で息を呑むほど美しい星空を目にした彼は、隊員たちが命懸けで守ろうとしているものが何なのかを垣間見た気がした。 

 夜が明けると、マーたちが逃亡したことが判明した。急いで追跡の任務についたパトロール隊員のひとりは、高地で疾走したために肺気腫にかかってしまう。マーたちを捕らえたあと、リータイは、肺気腫の隊員を町へ連れ帰り、医者に診せる任務をリウ(キィ・リャン)に託した。そのやりとりのなかで、「押収したチベットカモシカの毛皮を売り、治療費と追加物資の金を捻出しろ」というリータイの言葉を聞き、ショックを受けるガイ。さらに驚いたことに、リータイは、マーたちに、「食糧がないので、ここでお前たちを解放する。歩いて村へ帰れ」と命じた。「ぜったいに生きてたどりつけない」と言い張るマーに、「どちらに転んでも、それがお前たちの運命だ」と答えるリータイ。結局、とぼとぼと歩き出したマーたちを、リータイは、「仏のご加護を」という言葉と共に見送った。

10日目 ページトップへ戻る

 パトロール隊のトラックの1台が、ガソリン切れを起こした。このまま密猟者の追跡を続けるか否かの決断を迫られたリータイは、トラックの3人に、「リウの帰りを待て」と言い残すと、追跡を続行する。

12日目 ページトップへ戻る

 仲間の容態を気遣いながら、病院までの道をひた走るリウ。いっぽう、リータイと話す機会を得たガイは、経費を捻出するために毛皮を売ることの是非を問い質す。「非合法は承知の上。そうしなければ部下とココシリを守れない」と答えたリータイは、自分たちの立場をチベットの巡礼者にたとえた。「顔や手に泥はついているが、魂は清らかだ」。

17日目 ページトップへ戻る

 病院に送り届けた仲間の無事を確認したあと、毛皮を売った金でガソリンや食糧を仕入れたリウは、それらを追跡隊のもとへ届けるため、再びココシリの山中をめざす。だが、砂にはまったトラックを動かそうとしたとき、彼の身体は流砂に呑み込まれてしまった。そんな事態を予測していたかのように、自力で下山するガス欠トラックの3人。そして、トラックを降り、道なき道を徒歩で登りはじめたリータイたちは、ついに密猟の主犯たちに追いつくのだが……。

DVD release
 
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