ストーリー
“中国建国の父”である毛沢東により、理想の社会主義文化を創生するため1965年に始まった「文化大革命」。都会の学生を農村地で勤労させながら思想教育の強化をはかる「下放(かほう)政策」のもと、北京の学生チェンは内モンゴルへとやってきた。美しい大草原の中、伝統を重んじ、自然と動物と共存して生きる術を身につけ、喜びや苦しみを積み重ねていく。そして、遊牧民にとって最大の敵であると同時に最も崇拝する“神なる動物”オオカミと出会い、深く魅了されてしまったチェンは、危険を冒してまでオオカミの赤ん坊を育てようとするのだが…